熱血硬派えなりくん

倖田來未さんの奈美悦子化が着々と進んでってるような気がするのですが、でもだからといって、倖田さんの乳首はポロリと取れるとは限りませんし(むしろ別の意味でのポロリの可能性が高いのでは?)、むしろ妹のmisonoさんこそ桜木花道の後を継いで、二代目リバウンド王を襲名するなどしてがんばっていただきたい。そんなことを考えながらの先週の土曜日、休日なのに早起きして、諸々の準備をすませてから朝ごはんを食べていました。すると、テーブルの上でケータイ電話がぶるぶると震えました。ディスプレイの着信表示を見た瞬間、ケータイ電話よりもすごい勢いで僕自身が震えました。上司から休日に電話がかかってきた場合の9割は、ろくでもないお知らせとかに決まっているからです。何かの間違いであってくれと祈りながら電話を取ると、聞こえてくる「おはようございます」という声の主はやっぱりピカチョウでした。電話越しでさえ髪の毛の薄さが感じられたゆえ、間違いありません。本物です。んでお知らせされた内容はやっぱり、ろくでもないものでした。「台風4号がやばそうなので、会社のコンピュータにも影響が出るかもしれません。最悪の場合は停電によるシステム障害も想定しておくべきでしょう。だからおまえはいつでもすぐに出社して対応できるように、少なくとも明日の午前中いっぱいまでは自宅待機をお願いします。もちろん自宅待機といっても絶対に外出するなということではないし、会社へ1時間程度で着くのが可能な範囲であれば全然アリだから、そこらへんはフレキシブルに考えてくれればいいです。じゃあ、よろちくびー!」と、だいたいこのような内容でした。ちょ、ハゲ、ちょ、と戸惑っていると、こちらの了解も得ないままに電話は切られました。死兆星が見えました。と思ったら、はてなスターでした。ははーん、どうりでむだに多いと思った!というのはさておき、どんだけフレキシブルに考えたところで、ここから東京までは新幹線を利用したところで3時間ちょいは必要です。すなわち1時間ぐらいで会社へ帰ってこれる範囲ではありません。インターネットで調べてみたところ、UFOを利用すれば東京から1時間で帰って来れそうでしたが、乗客に日本人はいませんでしたし、僕のマイミクには宇宙人はいませんでした。あまつさえNASAの社員すらいませんでした。こうなるともう、しらばっくれるしか方法が残されていませんでした。でも本当に停電でてんやわんやみたいなことが起きた場合には、ちょっと笑い事では済まされないというか、なにがしかのペナルティを科せられるのは明白です。住宅ローンが20年以上残っているピカチョウがかばってくれるとは思えませんし、僕が今以上に窓際に追いやられると、そこは空中です。空中、それも苦しい。一枚きりの首の皮がちぎれて死にます。だから諦めました。整理番号8番のチケットを握り締めながら眠りました。起きたら開演時間の19時を過ぎており、またちょっと悲しくなってきたし、枕の湿り具合から察するにまさしく泣き寝入りでした。これでよかったんだと自分に言い聞かせつつ、ビールを飲みました。ぐびぐび、ぐびぐび、と飲み続けていると、しばちゃんが来ました。この大雨の中、自転車を漕いできたのか全身ずぶ濡れでした。髪の毛から大量の雫を垂らしながらしばちゃんは、「ほい」とコンビニの袋を僕に突き出しました。中にはもちもちお好み焼きパンとポテトチップスのコンソメWパンチが入っていました。これらは僕の大好物であり、とても感激しました。ええ子や…ええ子やのう…とチッスがしたくなり、思わずしばちゃんを抱きしめようとしたところ、「あたしら、そんなんとちゃうし!」と全力で突き飛ばされたので、僕は僕たちがそんなんではないことを思い出しました。知り合ってから2ヶ月半ほど経ちますが、プラトニックという一言では説明できないほどに何もありませんでした。シャワーを浴びてから僕のTシャツとジャージに着替えたしばちゃんは、「ハチワンダイバー」の3巻を読みはじめ、読み終えるとインスタントやきそばを作って、食べて、帰っていきました。次回のオフ喜利は台風が来ない日に開催されたらいいなあと思いながら僕は、オナニーをしてまた眠りました。

まもなく宇宙人が到着します

まもなく宇宙人が到着します

  • 作者: 田村珠芳
  • 出版社/メーカー: ハギジン出版
  • 発売日: 2007/05
  • メディア: 単行本