逆境サラリーマン

課長から休日出勤の指令を受けたので土曜は朝から晩まできっちり働きました。日曜は起きたらなぜか16時でした。町内に時空を操る大魔導士が潜んでいるか、もしくは寝すぎたかの二択です。寝る子は育ちます。嫌になるぐらいに。グラビアアイドルのイメージビデオよろしく砂浜を走れば揺れます。胸ではなく腹が。課長からの「早く来てください」「待ってます」という無機質それでいて静かな怒りが滲み出た1行メールを2通ほど、寝ている間に携帯電話が受信していました。本日も晴天なり。そして休日出勤なりでした。罪悪感が肥大しないうちに削除しました。まどろみながら現実逃避してるうちに全てがどうでもよくなり、ネット巡回に精を出しました。全部はてなが悪い。そう思うことにしたらとても気分がよくなりました。一件落着したせいか空腹感を感じたので、出前を取ることにしました。ラーメンとチャーハン、あと自分へのご褒美にギョーザも追加して注文しました。更に腹が揺れてしまうがもう止まりません。ノンストップ皮下脂肪。普通に見苦しい。かつ暑苦しい。けど僕自身も息苦しいのでお互いさまです。そんなことよりチャーハンうめー。腹が膨れたので寝ました。寝てる間に会社が爆発してればいいのに。月曜日になり出社しました。なんとまあ、会社が爆発していませんでした。一大事です。ダイナマイトを入手するため売店に走りました。市原悦子似のおばさんに「マイトください」と尋ねたところ、「マイトガインのDVDならありますが何か?」とつれなく返され諦めました。勇者特急に乗ったらどこかへ連れて行ってくれますか?しかし現実の到着駅には課長が仁王立ちしていました。危険です。足の開き方がヤツの本気を示しています。しょうがないので「俺、二度とお前を裏切らないって言ったのに、またやっちまった。ごめんよ」と、いまいちキャラが固定しないなりにナルシスト気取りで謝ってみました。言う前から気づいていましたが、シャレの通じない空気でした。よって次の駅は説教地獄に決定しました。車掌は課長で乗客は僕です。発車オーライ出発進行。1時間ほどねちねちとした小言を頂戴している間、貞子ばりに白目を剥きながら15秒に1回ペースでうなずく自分がいました。電車に乗っているのに舟を漕ぐとはなかなかウィットに富んでいるというか、まだ寝れる自分の潜在能力に驚きました。病気かもしれません。もうすぐ鼻が取れるかも。むしろ取れてしまえと思いました。鼻とメガネがくっついた変装グッズみたいなやつを永久装備してみたいのです。メガネ萌え男子として生きます。「消してー リライトしてー」と歌ったらモテますか?人生リライトしてもらえますか?またぞろどうでもよい感じであり、とりあえずタイムマシンが必要です。机の引き出しを開けたらおみやげのまんじゅうがありました。一口かじったけどまんじゅうは課長よりこわくありませんでした。

寝る子はおやつ! 子どものオモシロ一言大賞

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