取扱説明書

やや常軌を逸したサイト名だということは、本人も気づいています。でもだいじょうぶです。痛いのは最初だけですから。人は見かけによりませんし、外見で判断したらのちのち酷い目にあうことも少なくありませんので、サイト名だけでいろいろ判断するのはやめてください。ちゃんと見て。あたしのこと、ちゃんと見てよ。心の底からそう願いたいところですが、じっくり見られたら見られたで困るというか、名は体を表しているような気がしないでもないというか、そんな目で見ないでほしい。そもそも映画感想やら読書感想を書いてモテるためにホームページをこしらえたのが、全てのはじまりでした。全ての間違いともいえます。まだ僕は若く、何もわかってはいませんでした。物心つくかつかないかぐらいでした。でも物心つくかつかないかぐらいであったため、ほとんど記憶にありません。ただひとつだけ確実に言えるのは、いまだかつてモテたためしがないということです。インターネットには夢も希望もありませんでした。これっぽっちも。患ったのは恋ではありませんでした。アソシエイトがお祭り騒ぎになりつつ小倉優子さんと幸福な家庭を育むつもりが、なにをどう間違えたのか、ウンコチンコという単語なしでは文章が書けない不治の病を患いました。未来予想図どころか野放図でした。たくさんのものを失いながらも、でも僕は、日記を書くことの楽しさ、気持ちよさを知りました。知ってしまったのです。日記は麻薬のようであり、酒のようでもあり、凶器のようでもあり、友達や恋人のようであると思うのです。一切れのパンとあたたかいスープと日記があれば、それでよい人もいます。睡眠時間を削り、毎日のように日記を書く人もいます。日記なしの人生、それに何の意味があるのかと考える人もいます。一夜限りの遊びのように、日記をとっかえひっかえしている人もいます。キーボードが乾く暇もなく、日記がもたらす快感にひたすら溺れる人もいます。でもそういうのはお互いによくないと感じて、少し距離を置くなどして冷静になろうとする人もいます。要するに、日記なのに月イチ更新というのはさすがにどうなんじゃろか、とか至極真っ当なご意見を頂戴したところでやかましいとしか答えようがありません。よろしくお願いします。

書いてる人について

 田中です。昭和のにおいをインターネットにまき散らして生計を立てています。

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