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同じ景色を見たいんだ

残業中に「明日は休日出勤しなくてもだいじょうぶそうですか?(したら許さん!)」と書かれたゆり子さんからのメールを見ながら、土日はあなたの隣に皆勤賞ですよ…!と鼻息でそこらじゅうの書類を吹き飛ばしてたら後輩が話しかけてきました。ゆり子さんとはわたしとおつきあいしている女性のことであり、つまり石田ゆり子さんとは無関係なわけですが、わたしにとっての天使という意味では同じといえます。まさかこんなに素敵な女性が自分の前に現れて、お祭りに行こうといえば浴衣を着てくれたり、山に登ろうといえばお弁当を作り、ほっぺたをふくらませながらびっくりするほど黒ずんだエビフライをわたしの口に無理やり押し込んだりしてくれるような日がやってくるとは思いませんでした。人生、何が起こるか本当にわかりません。ここ10年ほどひたすら女性について動画で学び続けた甲斐があったというものですが、最近、広瀬すずさんがインターネット上でこっぴどく批判されてるのを目にしました。かわいらしい人は人目を惹く分だけ目くじらを立てられやすいのかもしれないな…と思い、だとしたらゆり子さんとて危険なのではないか…と心配になりました。うっかり発言が原因で、職場でいじめられたりはしてないだろうか。菜々緒さんのような少しきつめの顔立ちの同僚に「ちょっと聞いたよ~。あんたの彼氏、早漏らしいじゃん」などと鼻で笑われたりしてたら、いったいそれは誰の責任なのか。彼女はわたしのようなポテトチップス食べ虫にも生きる希望を与えてくれた人です。国から報奨金が出ることがあっても、1秒たりとも悪意にさらされることがあってはならない。そういうのは全部、わたしのおなかで弾き飛ばしたい。つねづねそう思うわけですが、はたしてわたしは何の話をしているのでしょうか。そう、後輩です。後輩とは巨乳の彼女と週3ペースでエッチしている不屈の海綿体を備えた男であり、礼儀正しさという概念を完全に失ったエグザイルのような見た目の男でもあります。フルマラソンを完走したその日に2回エッチした彼が次の日何事もなかったかのように出社して、お昼ごはんを食べながら気絶したのはわりと最近の話です。そんな後輩との会話を以下に記録します。

「田中さん、もうコンドーム使いました?」

「もちろん使いましたよ。4個くらい」

あまりに予想外だったせいか、手に持ったタンブラーを落としてコーヒーをフロアに撒き散らす後輩。青ざめた顔をしながら後ずさり、壁にもたれて「昼ごはん1回損した…」とずるりとくずおれる後輩。まさか賭けの対象にしていたのかこいつら…と呆れ返りながら帰り支度をはじめるわたし。PCの電源を落とす指が震えるのを必死で抑えるわたし。だいじょうぶ…ウソはついていない…ただ…本来の用途とはちょっとちがうというか…いざその時になって不手際があってはいけない…そんな気持ちが高じて…装着する練習に使ったというだけのことです…うん…まあ…冷静に考えてくださいよ…吉野家で牛丼注文してから出てくるのに30分かかったらどうです…怒るでしょ…つまりそういうことですので…という顔でエレベータに乗りました。

   

「たった3分」からの大逆転――男の「早い」は才能だった!

「たった3分」からの大逆転――男の「早い」は才能だった!