愛し愛されないで生きるのさ

本日はお日柄もよく、平成19年度初の合コンでした。滑り出しはいつになく上々で、だからこそ油断するべきではなかったのに、浮かれていたせいで足元がお留守になっていました。僕の前にはぽっかりと穴が開いていて、しかもそれは、入れると気持ちがよくなるほうの穴ではありませんでした。濡れてなかった。向かいに座る女子(百貨店勤務)による「年収ってどんくらいなんですかあ?」という脈絡のない問いにうっかり答えてしまい、急激につぼ八の温度が下がり、ほんの一瞬だけど全員の箸が止まった。心の底から申し訳ない顔で謝られた後、目の前の取り皿に食べ物をてんこ盛りにされるなど妙に気を遣われ続けた挙句、会計の際には「ああっ!田中さんは2千円でいいですから!ね!ね!」と、うれしくない提案さえ生み出され、残りのひとたちは一様にうなずきながら、5千円ずつ払っていました。どうにか二次会で挽回できないものかと考えはしたものの、参加する意思を告げられない空気がそこにはあり、へらへら笑いながらその場を離れて車に乗り、コンビニに寄って、浮いたお金でお菓子を買って帰りました。で今はそれを食べているのですが、どういうわけか、とてもしょっぱい味がするのにももう慣れました。

ボロボロになった人へ

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