狂った登山家って

沢登ナイトというベテランJリーガーをリスペクトする清水エスパルスサポーターの集いが明後日ぐらいにあるらしく、スーファミエキサイトステージではありえない角度でコーナーキックが曲がりやがるのでほとんどハメ技に近かったようなと昔を懐かしむ間もなく訂正しておきますと、ほんとの名前は壁登りナイトだそうです。夜通し音楽を流してお酒を飲んだり踊ったりするという。もしかすると壁に体をくっつけて、「ああ、ひんやりして気持ちええわあ」的なダウナーなノリかもしれません。その手のイベントに行ったことがないのでよくわからなく、まあ行く気もないしどうでもええわそんなもんと思ってたところ、壁を登るひとからニコニコしながら「来ないと殺しますわよ」と、竹中直人さんの笑いながら怒る人を思い出させるような一言を頂戴しました。人生とは試練の連続です。ところでその、肩こりナイトというイベントが開催されるのは、新宿だと聞きました。いやー。やめてー。馳星周さんやら大沢在昌さんの小説で得た知識によると、新宿とは青龍刀をぶら下げたアジア系外国人や鮫なにがしと名乗る真のあぶない刑事がいる恐ろしい街であり、僕の知ってるのとは違う意味のドラッグストアなんかもあるとのこと。そんな眠らない街に田舎者が足を踏み入れるのはあまりに危険なのでは。入口でID(身分証明)を見せないと会場に入れてもらえないとも聞きました。いやー。やめてー。こないでー。それ以上近寄ると舌噛み切るわよ。「前戯の途中ですがニュースをお送りします。の中の人です」と名刺を差し出したらふかふかの赤い絨毯がサッと引かれて、「VIPルームへどうぞ」ぐらいの歓迎ムードを用意しろとまでは言いませんけど、身分を証明できるものを見せるのはちょっと…。免許証の顔写真がおもしろ顔コンテスト開催中なんです。確実にヅラ疑惑が浮上してきそうな髪型(乗っかってる感がひどい)(アイアムのっかりはてな)。あと顔色も必要以上に美白ですし目の焦点もまるで合ってないわで、完全に容疑者なので無理。絶対に見せられない戦いが、そこにはあります。これを見られるくらいなら、ちんこを見せます。密林の度合いで18歳以上かを判断してください。サイズのほうは気にしないでください。そこは人それぞれです。焼肉屋で誰かが「タン塩!」って注文する度にビクッてなる人の気持ちがわかりますか?短所は短小だなんてダジャレが笑えるのですか?そんなこんななのでちっさいおっさんがフロアの隅っこでじっとしてたらそれは軽くホームシックに陥っているので、もし見かけましたら耳元で一休さんのエンディングテーマを口ずさんでくださると少し元気になると思います。


「母上さまー」
「一休ー」
「ぼく珍念やで…」

新宿二丁目のますますほがらかな人々

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