みどりがしげろうとも、しげるはみどらない

今日も2袋のカルビーと残り3個のTENGAで日常の大部分が説明可能な僕にライフスタイルなどという高尚なフレーズを使うことがもし許されるならば、いわばちょっとした小太り感覚で日々の生活を送るようになってからもうどれだけの月日を経たことでしょうか。経て、経て、経続けたことでしょうか。最初はほんの遊びのつもりでしたし、数キロくらいちょっと本気を出せば数週間で落とせることを考えればベルトの穴を一つずらすことくらいむしろ新鮮な体験でしたし、いずれそぎ落とす予定のわき腹の肉をつまむ度に愛おしさすら覚えたように記憶しています。まるでひざの上のシャム猫を撫でるかのように、自分の体脂肪に慈愛を持って接していました。いずれ別れる運命なのだとしたら、毎日最高の食事をさせてやりたかったし、ルーとごはんが6.5:3.5のカレーを何杯だって与えてやりました。あまつさえ食後にコンソメWパンチ数袋をお口の中へタイトにねじ込むこともしばしばでした。地元じゃこんなに食べさせるのはアンパンマン以来じゃないかと噂になったりもしました。負け知らずもいいところでした。しかしながら、そんな蜜月関係に異変を感じるまでにそう時間はかかりませんでした。詩的に綴るならば、いつからか僕とお肉は2つで1つでした。いくらビッグラブを捧げた相手とはいえ最初からそこまでは望んでいませんでしたし、絶対に交わらないはずの2人でした。だのになぜ歯を食いしばり、今こうして問答無用の小太りとして日記の編集画面を開いているのか。それはこれからも百万言を費やしてお届けしてやります。涙こらえて私は今日も空を見上げる。お話は、続きます。

こんなはずじゃなかった

こんなはずじゃなかった