アイデンティティ

被害妄想かもしれませんが、このIDのせいで、わたしが日記上で何かを本気で主張したり涙ながらに訴えたりしても、誰も本気に受け取ってくれていないような気がします……。

読みながら温かい液体が頬を伝ったことをまず告白せねばと思います。hentaiさんの心の叫びがまるで自分の気持ちを代弁してくださってるかのようで、とても感動しました。そういえば、自分はこのforeplayというIDのせいで数え切れないほどひどい目に遭わされてきました。いうなれば迫害です。オフ会に参加するたびに石を投げつけられ、腹の肉を掴まれ、顎の肉をたぷたぷされ、焼きそばパンを買いに行かされ、明け方のファミレスで「ふぁわーぷれーいすわーん!ドリンクバーここ!ここだって!」と叫ばれたこともありました。芽生えた殺意を懸命に摘み取りながら、ええ、僕はいつだって最高のペッティングを経ていますよ!みたいな顔をしてみたものの、手遅れでした。店員さんの凍てつくような眼差しシャワーを浴びました。あの時の、客ではないものを見ているような目を思い出すだけで、肛門がきゅっと締まるのですよ。というか、そもそも日記において何かを本気で主張したり涙ながらに訴えたりすることすら、僕のようなヨゴレIDを持つ人間には許されてはいないのでしょう。ほんとうは近年増加の一途を辿る凶悪犯罪についての僕なりの見解であったり、あとなんかもういろいろ真面目に書いたりしたいのに、IDに見合ったものにしないといけないという強迫観念に駆られて結局、課長の悪口を書いてしまっているわけです。今日の日記にしたってforeplayがhentaiさんに言及しているということで、(非常に不本意ではありますが)前戯が変態に絡んでると思ってるひとだっているにちがいないわけですよ。どこの新ジャンルですかそれは。うん、まあ、今となっては自分がなにゆえforeplayという奇妙なIDを選択したのかその理由は思い出せないのですが、もっと別のやつにしとけばよかった。例えばmaikuhame…とか、kokoroshe…とかは絶対にアウトなんですけども(架空のIDを書いているつもりですが、万が一似ている場合はごめんなさい)、とにかくモテそうなIDにしとけば、今ごろはまた違った道を歩んでいたはず。日記のブックマークに「ネタ」やら「アタマオカシイ」といったタグをつけられることもなかったはずなのです。悲しくて、やりきれなくて、ヤケ酒の日々ですよもう。


「おやっさん、水割りもう1杯!」
「前戯さん、今日はまた一段と荒れてんねえ」
「おい、その名前で呼ぶなっつって言ってんだろうが!」
「ひえー、こわいこわい」
「ところでおやっさんよ、俺さあ、バナナそのものは嫌いなんだけど、バナナシェイクとかバナナミルクとか、バナナ味の食べ物はわりと好きなんだよねえ」
「ほほう」
「なんつうかさあ、この複雑な気持ちって、巨乳アイドルはてんでダメだけど巨乳AV女優は大歓迎してしまうってのに似てるよねえ」
「…前戯さん、今日はもう帰ったほうがいいよ」
「おい、何度も言わせるな!」

Piano Foreplay

Piano Foreplay

  • アーティスト: Gilbert O'Sullivan
  • 出版社/メーカー: Liberty
  • 発売日: 2003/09/15
  • メディア: CD

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