へりくつ竜王

歩きタバコ撲滅のために、子供の失明ネタを出すのがキライでして、なんというかあざとい。子供をダシにしている感というか。

ネコプおじさんのおっしゃる通り、子供をダシにしたところで究極のスープなど完成するわけがなくて、富井副部長どころか舌よりそれ以外が肥えてしまった彦摩呂さんすら満足させられまいでしょう。失明ネタというのは結局のところ、歩き煙草という行為そのもの、んで想像力が欠如している点も併せて批判するのが目的なわけでしょうが、歩き煙草を撲滅する側とてまた、想像力を働かせるべきと僕は思う。そういえば昔に一度だけ歩き煙草をやってしまったことがありますが、その時にもし「子供が失明するので今すぐやめてください!」と注意されたとしても、たぶん、いや絶対にやめなかった。というのも実はあの時、息子を誘拐されていたからです。誘拐犯から「煙草を吸いながらそのまままっすぐ歩け」という指示があったため、やむをえなかった。他人のクソガキの目ん玉より我が子の命が大事だったのです。また僕の数少ない親友の1人に、心の底から煙草を愛しているやつがいます。彼はしょっちゅう歩き煙草をしています。歩き煙草というよりは、どう見ても煙草歩きです。でも彼曰く、「これは歩き煙草ではなく、煙草とともに歩んでいるのだ」ということらしく、「あいつはまだ幼い。ひとり歩きをさせるには早すぎる」ということらしく、愛する者のためなら汚名を着せられることも厭わないという覚悟には、ある種の潔さのようなものを感じました。かっこいい。つまりです。このように、一般的にはよろしくないと思われていることをあえてやっている場合、そこにはなにか理由が存在する。そのような場合も少なくないわけで、そこらへんを理解していただきたいと思い、思いつくままにうそを書いてしまいました。ごめんなさい。でもこれだけは言わせてください。いくら撲滅しようと躍起になったところで、今後も多かれ少なかれ歩き煙草に遭遇することはあるでしょうから、そういった場合のうまい切り抜けかたや身を守る術も考えておくべきなのです。例えば、こんな方法とかどうでしょうか?歌います。聴いてください。


チャラチャチャ チャラチャー
チャラチャ チャ チャラチャー
チャラチャ チャラチャ チャチャラチャラチャー
右から 右から煙草がきてるー
僕はそれを左へ受け流すー
(中略)
このうたをー 思い出してー
そして左に受け流してほしいー
右から来た煙草を左に受け流すの歌じゃなくてー
右から来たものを左に受け流すの歌をパクるの歌ー

うんち大全

うんち大全

  • 作者: ジャン・フェクサス、高遠弘美
  • 出版社/メーカー: 作品社
  • 発売日: 1998/11
  • メディア: 単行本