夢見る少女と僕

「なーちゃんがおとなになったら、ほんとに白馬の王子さまが現れるの?」
「ん、何を言ってるんだい。すでに目の前にいるじゃないか」
「ええっ、でもおじちゃんはお馬さんに乗ってないよ?」
「ははーん。どうやらなーちゃんは、白馬の王子さまのことを勘違いしているようだねえ」
「ううん、してないもん。王子さまは髪の毛が長くってねえ、もっと痩せてるしねえ…」
「くわっ!実はここだけの話、白馬の王子さまというのは白馬ぐらいのおちんちんをぶら下げた王子のことで…」
「おじちゃんの嘘つき!バカ!」
「おじちゃん、嘘、つかない」
「じゃあ、おじちゃんのおちんちんはお馬さんみたいにおっきいの?」
「何の話かな?」
「もしかして、ちいさいの?」
「おっきいかちいさいかはさておき、僕のおちんちんは文字通りマキバオーのそれに毛が生えた程度さ」
「まきばおー?それってなあに?お馬さんの名前?」
「そうだよ。マンガの主人公なんだけど、とっても素敵な白いお馬さんなのさ」
「ふうん、そっかー。おじちゃんは王子さまなのかー。なーちゃん、ちっとも気づきませんでした…」
「ふっふっふっふっ。私腹を肥やしすぎてる王様みたいな見た目は気にしないでくれたまえ」

小さな王子さま

小さな王子さま