釣り銭のブルース

煙草をきらしたので執事を呼びつけたのですが、待てど暮らせど現れません。そういえば雇ってなかったな、と思いながら、500円玉を1枚握り締めて家を出ました。自動販売機にそいつをぶち込んで、1箱300円のラッキーストライクを買いました。500円で300円のものを買ったのですから、何か間違いでも起きない限り、釣り銭は200円なので、釣り銭口にある100円玉2枚を手に取ったのですが、まさにその時、犬井ヒロシさんの顔が頭をよぎりました。犬井ヒロシさんとはつまりサングラスを装着してブルースを歌うサバンナ高橋さんであり、毎週土曜日の22時49分ごろから「エンタの神様」を鑑賞すれば、全てが分かるはずです。ただし時間がずれると、犬井ヒロシさんではない芸人を目にしてしまい、気分を害したりもするかもしれませんので注意してください(チキショー)。話が逸れましたが要するに、釣り銭を取るか取らないかは、買い手の自由ということです。釣り銭 is freedomです。自由とは責任を伴うものなので、熟考した末に、釣り銭をキャッチアンドリリースして踵を返しました。つまり僕は、1箱500円のラッキーストライクを買うことで、7月1日から実施されるたばこの値上げについての予行演習を実施したということになります。授業料は200円です。これでもう、来月になってラッキーストライク330円320円へと値上げされてしまったところで、すんなりとその、更なる搾取を受け入れることができるはずです。財務省ラブ。ただ僕も、今回の値上げについてはいろいろと思うところはあります。そもそも「煙草」と書いて「たばこ」って、おかしくないですか。「た」「ばこ」なのか。それとも「たば」「こ」なのか。それすら分かりません。というよりぶっちゃけ「税草」ですわ。ガソリンもねえ、ええかげんにしてほしいですねえ。キミは、週マガか?じわじわ上げてるの、気づかれてないとでも?と問いたくなります。いや、たばこやガソリンに限られたことではなくて、何にしても簡単に上げすぎ。なぜ僕の体は、ちょびっと早歩きしただけで息が上がるのですか。体脂肪率や血糖値、また生え際まで、見過ごすわけにはいかない程度に上昇しています。ストップ高ですもう。金利と手数料を負担してくれるのだったら、今回の値上げ分もついでにジャパネットたかたが負担するべきと思うのですが。

増税が日本を破壊する

増税が日本を破壊する

  • 作者: 菊池英博
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2005/11/18
  • メディア: 単行本