この文章術がすごい

お皿ひとつひとつに、それぞれ、ハムや卵や、パセリや、キャベツ、ほうれんそう、お台所に残って在るもの一切合切、いろとりどりに、美しく配合させて、手際よく並べて出すのであって、手数は要らず、経済だし、ちっとも、おいしくはないけれども、でも食卓は、ずいぶん賑やかに華麗になって、何だか、たいへん贅沢な御馳走のように見えるのだ。

↑の長っちょろい文章についてセンテンスを分けて読みやすくしろという、お題ではなく課題らしいので、挑戦してみました。関係ないですけど、こういうのってじきにボケたがるひとがいるじゃないですか。なんか、もういいよって感じでその1。

お皿が1枚ありました。それぞれ、それはもうそれぞれに、あまつさえそれぞれに、すべからくそれぞれに、またぞろそれぞれに、そーれそれそれお祭りだー!ほら、ハムも卵もこっち来いよ!ああ、パセリは塾か。そしたらしょうがないよね…。えっ?キャベツとほうれん草って付き合ってたの!まじかー!ほんと手際いいなあキャベツのやつ。まあいいや。みんな夜店に並ぼうぜー。経済だし。…あれれ、このりんご飴、ちっともおいしくないや。でもずいぶん賑やかだし華やかだし、お祭りって楽しいよね!今日はもう贅沢しちゃおっと。ああ、そういえばまだ僕の名前を言ってなかったよね。僕はピエール野田。よろしくね。

気を取り直してその2。

死体が1体ありました。そのそばにはダイイングメッセージが残されていました。それを見た名探偵ヨネミツが言いました。なんか知らんけどちっさくなってるテイで。白ヒゲのおっさんが横にいるテイで。
「ダイイングメッセージ書いてる途中で力尽きちゃってるよ博士…。ブログ文章術読んでたら短くまとめられてたのに…。カワイソス…」
(文章術殺人事件 第2回へつづく)

島田荘司さんっぽく仕上げたら南波杏さんとお会いできるはずなので、次回はそこから先どうすればよいかという、そっちの術を教えてください。しっぽりと。

占星術殺人事件

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