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フォーミュラケンちゃん

イトコのケンちゃん(仮名)はものすごくF1が好きで、彼の家に寄るといつもF1話(えふばな)を聞かせてくれるのだ。過去の名ドライバーの話や各サーキットの特徴などを頼んでもないのに教えてくれるケンちゃん。PRIDEの高田統括本部長ばりにアイルトン・セナさんをアイルトン呼ばわりし、中嶋悟さんを悟呼ばわりするケンちゃん。一方的にマブダチすぎるケンちゃん。えふばなを聞かせつつオリジナル編集の映像を見せつけてくるケンちゃん。F1ドライバーでもないのに強烈なGを感じる僕の体。頭文字G。げんなりのG。あと意味の分からない話を15分以上聞かされるとこめかみの奥あたりに存在するといわれているすいみんフラグが成立するので眠い。通勤に使ってる車がF1マシンだったら「マシントラブルが発生したので今日は仕事に行けません」なんて言い訳も通じるのにと、とろんとした目でナイス妄想。でもそれをケンちゃんに告げてはいけない。「F1マシンは公道は走れないんよ!」と一喝され、今度は空力特性やらのマシンの構造についての説明をおっぱじめるからだ。悲しいかな彼自身の空力性能はまるでダメになってるようで、びたいち空気を読んでくれないケンちゃんなのだった。ケンちゃんの愛車がタウンエースな件については更に触れるべからず。なんかもうちょいスポーツタイプの車にしたらいいんでないの?と提案したところで日本語が全く通じない。「本気出していいのはサーキットだけなんよ!」「公道には公道のルールがあるんよ!」てニヤリとされたかて…。だってケンちゃん、サーキット走行の経験ありませんやん…。やたらとセックスに詳しい童貞のようなケンちゃん。しかしこの童貞を舐めてはいけない。以前、鈴鹿に無理矢理連れて行かれた時のこと。途中で寄ったガソリンスタンドにてピットクルーごっこを強要してきたのだこの童貞は。しかもケンちゃんは時間を測定する係。僕は急いで給油をする係。おかしいがなそれと思いながらも、ケンちゃんの「急いで!急いで!」という声には逆らえず、自分のできうる最高のパフォーマンスを見せた僕。笑顔のケンちゃん。それにしても到着する前からテンションが上がりすぎてもうてるケンちゃん。これまたセックスの予行演習を(男同士で)執り行う童貞(中2)のようではないか。今気づいた。そういえばケンちゃんの恋人、見たことないし。

珍洗濯屋物語

珍洗濯屋物語

  • 作者: なんだ寛太
  • 出版社/メーカー: 新風舎
  • 発売日: 2004/05
  • メディア: 単行本