レス4(ほろり)

田中母の苦悩をおもしろおかしく、やがて涙ほろりとなる内容でよろしく。(id:azakeri

真っ暗な部屋の真ん中でにひとり座って、じっと孫の手を見つめたまま微動だにしない母。おそるおそる近づいてみるとぶつぶつ何かを呟いているようご様子。「孫の手。マゴノテ。magonote。あかん。発音変えても全然おもしろないねん!」 孫の手を投げ捨てる母。天井に突き刺さる孫の手。「そもそもあの子が結婚して子供こしらえてたらこんなもん必要ないねん! 「おばあちゃん、ボクがお背中掻いてあげるー」ってリアル孫の手で背中ポリポリしてもらえるねん! その後肩揉みしてもらったりして、もう、毎日が幸せで、そう、あの頃は毎日が楽しかった。あれは確かあの子が幼稚園行ってた頃やったかな。母の日に30枚綴りの肩叩き券渡されたりして、あれはほんまに嬉しかった。お金で買えない物ってほんまにあるんやなあ…」 そう言って物差しで背中を掻く母の姿を見ながらハーイ! ハ、ハーイ! エビバデパッション! んー! んー! んー! んー! 風俗でサービス券使ってる場合じゃないですねぼくは。